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2009/04/26 (Sun) 19:40

ジローラモのイタリア式伊達男のなり方・著パンツェッタ=ジローラモ

 13歳の夏休み前、僕はひとりの女の子と出会った。数カ月前から気にはなっていたけど、なかなか話しかける勇気がなかった。
 彼女は笑顔が素敵で、とっても活発な女の子。そして何よりもオートバイが大好きだった。それまで幾度も友達のオートバイの後ろに乗って、街中をハイスピードで駆け抜ける彼女の姿を見かけていた。
 だから、僕は父に一生懸命頼み込んで、やっとオートバイを買ってもらう約束をとりつけた。父は急に僕が熱心にオートバイをねだったので、「?」と不思議そうだったけど、僕が「好きな女の子を後ろに乗せてデートしたいんだ」と言ったら、「よし。スピードは出すんじゃないぞ。ぶつけたりしてトラブルを起こしたら振られるからな」とニンマリ笑って、「お前が選べ。ただし、予算はこうだ」と金額を僕に提示した。
 僕は飛び上がって喜んだ。やっぱりオトコ同士、腹を割って相談してよかったと思った。

 それから数日間、ほとんどの時間を近所のバイク屋巡りに費やした。頭の中に、バイクにまたがる僕と彼女の姿を思い描いて。「ドキドキ、ワクワク」して、その間は本当に楽しかった。気に入っていたものが見つかって、自宅の父親を大急ぎで呼び出して、現金と引き換えにオートバイを手に入れた。13歳の僕にとって、目の前で支払われる札束は信じられないような大金であった。その大金と引き換えに僕の所有物となったオートバイを渡されたとき、一人前のオトナになった気持ちになった。それを手に入れた動機は不純だったかもしれない。でも、一人のオトナとして、責任を持って大事に扱おうと心に誓った。
 父には心の底から感謝の気持ちを伝えて、そこから速攻、彼女の家へ向かった。父とバイク屋のオヤジは僕を見送りながら、「頑張れ、ジローラモ!」と叫んでいた。今でもその光景が目に浮かぶ。
 僕の青春時代の貴重な一コマだ。
 彼女の家に近づくにしたがって、僕は徐々に不安になってきた。だって、彼女の気持ちはその時点ではまだわかっていなかったから。オートバイだけで、彼女の気持ちを僕に振り向かせることができるんだろうか……と。それまでは、彼女の好きなオートバイを手に入れることだけを考えていたけど、もっと重要な現実に直面したわけだ。だって、今まで彼女と視線をまともに交わすことすらできなかったのだから。だけど、もう後戻りはできない。父とバイク屋のオヤジの「頑張れ、ジローラモ!」という声が、そのときの僕の心を奮い立たせた。

 彼女の家に到着すると、オートバイにまたがったままエンジンをふかした。
 僕は彼女の部屋がどこにあるかあらかじめ調べていたから、彼女の部屋の窓の下で彼女が顔を出すまで粘った。

 彼女が顔を出した。
 僕が彼女に向って手を振ると、笑顔を見せてくれた。緊張して僕はコワイ顔をしていたと思う。少なくとも笑顔ではなかったはず。
 彼女は無言で、だけど最高の笑顔を見せてくれたんだ。そして、彼女から僕に話しかけてくれた。
「ジローラモ! オートバイ買ったの?」
 僕は頷いた。
「カッコいいじゃない!」
 僕は勇気を振り絞って、彼女に言った。
「後ろに乗ってみる?」
「もちろん!」
 彼女はそう言うと、窓から顔を引っ込めた。

 数分後、彼女は僕の後ろにいた。僕は、僕の腰に手を回した彼女と、手に入れたばかりのオートバイで街中を走り抜けていた。ずっとずっと走っていたかったけど、日が落ちて暗くなり始め、まだ運転に自信のなかった僕は、彼女を家に送って行った。
 彼女はとてもうれしそうな顔をして、「ありがとう」と言った。
 僕は思い切って、彼女に言ったんだ。
「僕と付きあってくれない?」
 彼女は僕の目を覗き込んで、大きく頷いてくれた。本当に嬉しかった。涙が出るくらいに。だけど、次の日から本格的な夏休みが始まろうとしていた。イタリアでは、夏休みには各々の家庭でバカンスに出かける風習がある。だから、僕の家族も予定があったし、彼女の家族も同様だった。
「ジローラモ、私もあなたのことが好き。だから、とってもうれしいわ。バカンスが終わるまで私のことを忘れないでね。そうしたら、私たち、恋人として本当のお付き合いを始めようね」
「チュッ」と彼女は、僕の唇に軽くキスをした。僕は大感激で、バカンス中も絶対に彼女のことを想い続けると心に誓い、名残を惜しみつつ帰路についた。

 僕は彼女との約束を守った。そう、バカンス中、ずっと彼女のことを考えていたんだ。
 普段だったら終わらないで欲しいと願うバカンスなのに、早く終わって欲しいとさえ思った。彼女と会えるんだったら、嫌いな学校の授業だって喜んで受けるって。
 特に、恋人同士の気持ちは、バカンスを別々に過ごすと離れてしまいやすいと兄や姉からさんざん聞かされていたから、内心ではとても心配だった。だって、僕たちは恋人同士としてまだ何も始まっていなかったから。
 自宅に戻るとすぐに、彼女の家に電話を入れた。
 だけど、電話はむなしく鳴り続けるだけだった。誰も出ない。僕は毎日、彼女の家に電話をした。
 やがて、休暇が明けて学校が始まった。だけど、彼女の姿はなかった。連絡もなかった。

 そうした不安な数日が過ぎたある日、いつものとおり彼女の家に電話をすると、母親らしい女性が電話に出た。僕はやっと彼女の声が聞けると思って、ドキドキしながら彼女のことを尋ねた。その女性は僕の問いにゆっくりと、言い聞かせるように答えたんだ。
「彼女は死にました」
 声が出なかった。
「バカンス先で、知人のバイクの後ろに乗っていて事故にあったの」
「……」
「ジローラモ。彼女はあなたのことをよく話していたわ。あながたどんなにおもしろい子だったか。前から好きだったけど、恥ずかしくって仲良くなるきっかけを作れなかったんですって。でも、あなたから彼女を誘ってくれて本当にうれしかったって言っていたわ……」
 そう言うと、その女性は嗚咽した。

 その後、僕はどのような言葉をかけて電話を切ったかは覚えていない。不思議なことに涙は出なかった。だけど、しばらく電話の前で放心していた。そして家族の誰かに呼ばれて、日常の生活に普通に戻った。

 数日後、外出しようとオートバイを引っ張り出していたとき、体の奥底から言い知れない悲しみが込みあげてきて、涙がボロボロと絶え間なく流れた。僕は声を出して大泣きしながら、いつまでもオートバイで走り続けた。
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